はり太郎の東洋医学
Acupoint Comprehensive Database

十四経脈・経穴(ツボ)辞典

WHO標準361経穴に対応する基幹データベースです。一般向けの分かりやすい取穴法から、専門家向けの骨度法・解剖学的取穴、臨床での配穴・ワンポイント知見、禁忌事項まで網羅しています。

身体部位:
所属経絡:
該当件数: 10
LI4手・腕
手の陽明大腸経

合谷

ごうこく
Hegu
原穴四総穴(面目を治す)四関穴
📍 取穴法(場所の目安)

手の甲側で、親指と人差し指の骨が合わさる付け根のくぼみ。

主治・適応症:
頭痛歯痛目の充血・疲れ肩こり顔面神経麻痺便秘・腹痛自律神経調整

臨床知見: 「面目は合谷に収む」と古来より伝わる頭部・顔面症状の特効穴。気の滞りを劇的に散らし、鎮痛・消炎作用に優れる。臨床では太衝と組み合わせて「四関」として開通させる手技が極めて有効。

強力な降気・子宮収縮促進作用があるため、妊娠中の強い刺激は禁忌。
ST36足・脚
足の陽明胃経

足三里

あしさんり
Zusanli
合土穴胃の下合穴四総穴(腹を治す)
📍 取穴法(場所の目安)

膝のお皿のすぐ下、外側のくぼみから指4本分下がった、すねの骨の外側。

主治・適応症:
胃痛・胃もたれ食欲不振消化不良下痢・便秘慢性疲労下肢倦怠感免疫力向上

臨床知見: 古来より「三里に灸せざる者とは旅をするな」と言われる無病息災・長寿の代表穴。脾胃(消化吸収機能)の働きを底上げし、後天の気(エネルギー)を補給する万能穴。

特に重篤な禁忌はないが、虚弱が極端な場合は強刺激を避け、温灸が適す。
LR3足・脚
足の厥陰肝経

太衝

たいしょう
Taichong
原穴輸土穴四関穴
📍 取穴法(場所の目安)

足の甲で、親指と人差し指の骨の間を足首に向かってなぞり、指が止まるくぼみ。

主治・適応症:
イライラ・ストレス自律神経失調頭痛・めまい高血圧月経痛・月経不順眼精疲労

臨床知見: 肝気の鬱結(ストレスによる滞り)を疏通させる名穴。現代人の交感神経優位・ストレス性疾患において、合谷と併用する「開四関」は気の巡りを整える基幹処方。

刺激が強すぎると迷走神経反射を起こしやすいため、やさしい押圧から始める。
SP6足・脚
足の太陰脾経

三陰交

さんいんこう
Sanyinjiao
交会穴(足の太陰脾経・足の少陰腎経・足の厥陰肝経)
📍 取穴法(場所の目安)

足首の内側、内くるぶしの最も高いところから指4本分上がった、すねの骨のキワ。

主治・適応症:
月経不順・生理痛更年期障害冷え症・むくみ不妊症腹部膨満・軟便不眠

臨床知見: 肝・脾・腎の3つの陰経が交わる「女性の要穴」。血を養い、瘀血を取り除き、陰陽のバランスを保つ。冷えによる婦人科疾患・下半身の血流改善には欠かせない。

合谷と同様、妊娠初期〜中期の強刺激は避ける。
PC6手・腕
手の厥陰心包経

内関

ないかん
Neiguan
絡穴八脈交会穴(陰維脈に通ず)四総穴(心胸を治す)
📍 取穴法(場所の目安)

手首の内側のしわから、肘に向かって指3本分上がったところ(2本の腱の間)。

主治・適応症:
吐き気・乗り物酔い胃痛・胸焼け動悸・息切れ不安・不眠自律神経失調症

臨床知見: 「心胸は内関に尋ねよ」。自律神経の中枢や迷走神経と深く関わり、精神的緊張に伴う動悸や消化器の逆流(悪心・嘔吐)を鎮める。WHOでも乗り物酔い・つわりへの有効性が認められている。

GV20頭部・顔面
督脈

百会

ひゃくえ
Baihui
交会穴(督脈・手足の三陽経・足の厥陰肝経)
📍 取穴法(場所の目安)

左右の耳の穴を結んだ線と、顔の真ん中の縦線が頭頂部で交わる、わずかなくぼみ。

主治・適応症:
頭痛・片頭痛めまい自律神経失調症不眠・不安脱肛・痔疾疲労回復・集中力向上

臨床知見: 百の経絡が集まる頭頂の至宝穴。陽気を引き上げる(昇提陽気)とともに、亢進した頭部の熱や興奮を沈静化させる双方向の調節作用を持つ。うつ傾向や脳疲労に必須。

CV12胸・腹
任脈

中脘

ちゅうかん
Zhongwan
胃の募穴八会穴(腑会)
📍 取穴法(場所の目安)

みぞおちとおへそを結んだ直線の中間点。

主治・適応症:
胃痛・胃酸過多食欲不振胃下垂腹部膨満ストレス性胃腸障害痰湿の除去

臨床知見: 六腑の気を統括する腑会であり、胃の募穴。消化器系のあらゆる症状の中心点。ここに温灸を施すことで冷えた中焦(胃腸)が温まり、全身の気血生成力が高まる。

BL23背中・腰
足の太陽膀胱経

腎兪

じんゆ
Shenshu
腎の背部兪穴
📍 取穴法(場所の目安)

おへその真裏の背骨から、左右それぞれ指2本分外側にある筋肉の盛り上がり。

主治・適応症:
慢性腰痛疲労倦怠・無気力冷え症耳鳴り・難聴頻尿・夜間尿エイジングケア

臨床知見: 先天の気(生命力・精)を蓄える「腎」の気を直接養う兪穴。加齢による衰え、慢性的な過労、冷えからくる腰痛には、温熱療法(お灸や温熱シート)を施すと極めて効果的。

LI11手・腕
手の陽明大腸経

曲池

きょくち
Quchi
合土穴
📍 取穴法(場所の目安)

肘を深く曲げたときにできる外側のしわの先端のくぼみ。

主治・適応症:
皮膚のかゆみ・湿疹高血圧発熱・のどの痛み肩・腕の痛み便秘テニス肘

臨床知見: 清熱解表(熱を冷まし炎症を抑える)の要穴。アトピー性皮膚炎や蕁麻疹など皮膚疾患の痒み止めとして臨床上多用される。腸内環境と皮膚の関連(肺大腸相表裏)を象徴するツボ。

KI1足・脚
足の少陰腎経

湧泉

ゆうせん
Yongquan
井木穴
📍 取穴法(場所の目安)

足の裏の中央よりやや前方、足の指を内側に曲げた時にできる最も深いくぼみ。

主治・適応症:
足の冷え・むくみのぼせ・不眠高血圧体力低下・精力減退こむら返り自律神経調整

臨床知見: 腎経の起点であり、生命エネルギーが泉のように湧き出る穴。頭部に上った気(のぼせ・イライラ・不眠)を足元へ引き下ろす(引火帰元)作用に優れ、寝る前の足湯や押圧に最適。